1から始める数学

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ふたりの子供

 現在2019年8月1日20時03分である。

麻友「このブログにも、あの子供達を、登場させるのね」

私「あの子供達が、現れた経緯を、きちんと話しておかないと、誰も真面目に、このブログを読まないだろうから、はっきりさせておこう」

麻友「太郎さんと私の本当の子供じゃ、ないのよね」

私「いや、そこから話し始めると、どこかから、子供を譲り受けたみたいになって、かえって混乱する。きちんと、書こう。『女の人のところへ来たドラえもん』というブログの、『数Ⅲ方式ガロアの理論と現代論理学』という連載を始めるにあたって、私が、若い人を加えて、ゼミを活気のあるものにしようと言い出したのが、切っ掛けだ」

麻友「再現すると、去年(2018年)の6月29日の投稿で、以下のようなことがあったのよね」




私「私、自分が、ドラえもんだったことを、忘れてたんだ」

麻友「ドラえもんって、ああ、そうか。『女の人のところへ来たドラえもん』というのは、私のところへ来た太郎さんという意味だったわね。それで、何かするの?」


私「麻友さんと、私は、数学や物理学の動画を作りながら、ちょっとずつ周囲の信頼を勝ち得ていって、何年か後に、麻友さんのお父様も納得させ、アイドルなどが大嫌いな私の父も説得し、結婚する。しかし、女優に、歌手に、と忙しい麻友さんだから、初めのうちは、子供を作らない」

私「しかし、いつも話しているように、今から8年後、2026年に、量子コンピューターの計算スピードが、本当に速くなり、今のコンピューターで宇宙の最初から今までかかったような計算を、1時間でできるようになり、あらゆる暗号を解けるような日が来る。インターネットで、メールを暗号化して送っていたのも、全部意味がなくなり、銀行預金も全部公共のものとなる。麻友さんは、女優として生きるのが、小さい頃からの夢だったのだから、それは、奪われない。でも、今ほどお金を稼がなければ、という必要がなくなったので、我が子を育てようか、という気持ちの余裕ができる」

私「最初の子供は、女の子だった」

私「名前を、なんとつけようかと、考えていたが、・・・」

私「ここは、とりあえず、私が、女の子が生まれたら、『若菜(わかな)』としてあげたいな、と思っているので、若菜としたことにしよう」

麻友「えっ、なんで、若菜としたいの?」

私「これには、男親の気持ちが詰まってるんだよ」

麻友「どういうこと?」

私「これを、観ると分かるんだ」


映画『男はつらいよ 第35作 寅次郎恋愛塾』

男はつらいよ・寅次郎恋愛塾 [DVD]

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麻友「えっ、寅さんなんて、振られちゃうんじゃない。そんな、幸せにならないのじゃだめよ」

私「なんで、私が、わざわざ第35作を持ってきたか、観てみれば分かるよ」

麻友「若菜にするのは、このブログの中だけよ」




私「ちょっと、ここで、一服しよう」

私「刑事『コロンボ』の『策謀の結末』も、観ていたくらいだから、この『寅さん』も、観たんじゃないかな?」

麻友「観たわ。寅さんで、最後に振られない話が、あるのね」

私「私は、全49作のうちのほとんどを観ているが、最後に振られない話が、少なくとも3作ある。最後の第49作は有名だが、何作目か忘れたが、寅さんと結婚してもいい、と言ってくれる女の人が現れる話がある。その女の人の言葉に、寅さんが、腰を抜かしてしまって、結婚できないのだが、その人は、最後まで、『寅さんなら、いいのに』と、言っている。完全に、すれ違い。そして、寅さんの弟子が、見事女の人の心をつかんで、ハッピーエンドを迎えるのが、この第35作』

麻友「どうして、そんなに、寅さんを、観ているの? 大抵振られちゃうんだから、恋愛の参考には、ならないのに」

私「よくぞ、聞いてくれました。第35作だけは、わざわざ、DVDを、後で買ったけど、それ以外のほとんどは、横浜市立図書館の視聴覚ブースで、レーザーディスクで、見せてもらったのだ」

麻友「レーザーディスクっていうところを、強調したいの?」

私「DVDって、麻友さんが2歳の頃からあった。レーザーディスクなんて、麻友さんは、カラオケくらいでしか、知らないんじゃないかな?」

麻友「あっ、つまり、太郎さんが、精神分裂病を発病して、京都から戻ってきた頃だ、と言いたいのね」

私「さすが、特待生。あの頃は、私の人生で、1,2を争う、辛い時期だった。自分の才能を守るために、発狂という形で、神様から、時間をもらった。でも、才能そのものが、壊れてしまって、読めるのは少女マンガの『ガラスの仮面』、観て意味が分かる映画は、ワンパターンな『男はつらいよ』くらいなもの。まだ、障害者手帳を取得してなかったので、バスの乗車券もなく、電車の回数券を買って、図書館に通って、時間をつぶす日々。京都大学に戻っても、授業に付いて行かれないのは、自分でも分かっていた」

麻友「それで、『寅さん』に、そんなに詳しいのね。暇をもてあますって、私も、最近ちょっと分かってきたけど、辛いのよね」

私「それでも、何かしようという人を除いて、ほとんどの人は、脳が衰え、認知症になっていく」

麻友「あの第35話は、薄幸の女の人が、本当にその女の人に思いを寄せている、不器用だけど優秀な男の人と結ばれる。女の人の父親にとって、娘にそんな結婚をして欲しい、という思いが、太郎さんに取っても共感できたのね」

私「そういうことだったんだよ」


私「さて、さっきの一服しようのところから、去年の記事に戻ろう。




私「さて、2年後、今度は、男の子が、生まれた」

麻友「あっ、それは、私が絶対決める」

私「どうしたいの?」

麻友「結弦(ゆづる)じゃなきゃいやよ」

私「本当に、羽生君のこと、好きだったんだね。いいよ。結弦にしよう」

私「一応、歳が分かるように、若菜ちゃんは、2028年生まれ、結弦君は、2030年生まれとしよう」

麻友「12年後ね。太郎さん、何歳?」

私「私は、1971年生まれだから、59歳だね」

麻友「もう、ベートーヴェンだったら、死んでるわよ」

私「天王星を見つけた天文学者ハーシェルは、53歳で最初の子を授かり、83歳まで生きた。麻友さんは、何歳だい?」

麻友「36歳になってるわね」

私「子供を育てる苦労は、私には描けない。もう、お金という概念がなく、税金も、国家予算も、株式などという概念もなく、全く新しい世界になっている」

私「子供にどんな教育をするべきなのかも、手探りの段階だ。そして、若菜ちゃんが生まれた2028年から14年経った。2042年だ。若菜ちゃんは、中学2年生。結弦君は、小学校6年生である」



私「さて、ここまで、麻友さんと私が、円満な結婚生活を送ったという世界での話を、仮定する」

私「ここで、私が、ドラえもんだったということが、意味を持ってくる」


私「今日(2018年6月29日)、私が、麻友さんに、ひとつの提案をする」


私「麻友さん、私たちの『数Ⅲ方式ガロアの理論』のガイドブックや、数学や物理学の動画を作るとき、ふたりだけが登場人物というのは、話が偏りすぎないだろうか?」

麻友「私と太郎さんの他に、誰を加えようというの? 前話していた、太郎さんの恩師の上野さん?」

私「いや、もっと活気のある若い人を加えたい」

麻友「誰か、宛てがあるの?」

私「麻友さん。以前、ドラミちゃんに借りて、タイムベルトを使って、生け贄になりかかってたのを、助かったことがあるよね」

麻友「ああ、ドラミちゃんには、お世話になったわ」

私「ドラミちゃんでなくとも、私は、ドラえもんだから、タイムマシン持ってるんだよ」

麻友「それで、どうしようというの?」

私「私たちの子供が、2042年にどうなっているか、見に行ってみない?」

麻友「とんでもないこと、言い出すのねぇ」

私「私の考えでは、24年後には、人間は、かなり暇になっていると思うんだよ。会いに行ってみようよ」

麻友「そうねえ、ちょっと見に行ってみましょうか」




私「これが、『女の人のところへ来たドラえもん』というブログの『数Ⅲ方式ガロアの理論と現代論理学』という投稿の概略である」

麻友「ここまでだと、2人を連れてくるところまで、行ってないわね」

私「でも今日は、眠くなってしまった。ここまでにしよう」

麻友「分かったわ。じゃあね」

私「じゃあね」

 現在2019年8月1日21時44分である。おしまい。