1から始める数学

数字の1を定義するところから始めて現代数学を築きます。ブログの先頭に戻りたいときは、表題のロゴをクリックして下さい。

1から始める数学(その4)(改)

 現在2023年11月25日15時31分である。(この投稿は、ほぼ1909文字)

 ー言葉を覚えるより前からー

(『女の人のところへ来たドラえもん』というブログの『1から始める数学(その4)』という投稿を要約する)



 現在2016年5月13日22時48分である。

私「麻友さん。こんばんは」

麻友「こんばんは。太郎さん」

私「今日は、絶対、早く寝てみせるよ」

麻友「見てるわよ。それで、数学って言うか、算数の話は、どう進めるの?」

私「本当のところを言うとね。私も、小学校で、『1たす1が2だ』というようなことを、どうやって習ったか、覚えていないんだ。むしろ、何度も何度も、繰り返し、色んな人から聞いて、いつの間にか、納得したのだったように思う」

麻友「私も、一番最初に、『1たす1が2だ』ということを知ったのが、いつだったか、記憶にないわね」


私「今までの歴史上、最も多くの分野に業績を残し、『数学の王様』と言われている数学者がいるんだけど、誰だか知ってる?」

麻友「おっ、クイズ形式になったな。ちょっと待って。王様って言うくらいだから、私でも知ってる数学者よね。私の知ってる数学者は、・・・ピタゴラスっていたわよね」

私「確かにいたよ。紀元前だね」

麻友「紀元前に、そんなに業績を残すのは無理ね。あと、ニュートン

私「ニュートンも、数学での業績は、微分積分法を発見したことや、『プリンキピア』という本を書いたことなど、沢山あるが、ほとんど、微積分に偏っている。もっと、数学全体に、業績を残さないと、王様とは、言われない」

麻友「あっ、思い出した。本屋大賞の初回に、1位になった『博士の愛した数式』に、一人出てくる。『オイラーの公式』じゃなかった?」

私「うわっ、すっごい残念賞。でも、頑張ったで賞。オイラーは、18世紀の世界最高の数学者であり、業績の数では、恐らく、今までの歴史上、最高の数学者。オイラーを、王様にしても良いんだけどね。数学の分野のうち、まだ誕生してなかった、数学基礎論という分野と、コンピューター科学の分野を除く、あらゆる分野に業績を残した数学者なんだ。その王様って言われてる人は」

麻友「私、もう数学者知らない」

私「思い出してごらん。『人の名前が付いた、単位って多いわね』って麻友さんが言ったとき、ピップエレキバンの話をしたでしょう」

麻友「ああ、2000ガウス

私「そう。そのガウスこそ、『数学の王様』と言われている人なの」

麻友「どれくらい、業績が、多いの?」

私「多分、証明付けずに、定理のステートメントだけ並べたとしても、ガウスの業績だけで、400ページくらいの文庫本だったら埋まるだろうと思う」

麻友「それって、すごいの?」

私「私の業績だったら、2ページにもならないと思うと言えば、分かるかな? 自分で、業績って言うのも、変だけど」

麻友「太郎さんが、200人。それなら、王様と言われても十分ね」


私「オイラーは、数の上では、ガウスの4倍以上、業績があるんじゃないかな」

麻友「じゃあ、オイラーは、クイーンなのね」

私「そう思っても良い。ただ、その言い方は、他の人には通じないから、気を付けてね。でも、チェスでは、キングよりクイーンの方が強いから、このアナロジーで、ガウスオイラーという名前を覚えておくのは、役に立つかもね」

麻友「ところで、メールを送ったように、『寝不足には気をつけてね~』」

私「はい。ここで止めましょう」


麻友「なぜ、ガウスの話をしたの?」

私「今日の最初のところで、『1たす1が2だ』というのを、どうやって習ったか思い出せない、という話をしたでしょ」

麻友「そうだったわね」

私「実は、ガウスの言葉で、

『私は、言葉を覚えるより前から、計算していたように、記憶している』

というものがあるんだ」

麻友「やっぱり、天才だから」

私「確かに、そうも取れる。でも、私は、こういう風に、日本語を覚えるのと一緒に、数学(この場合、算術かも知れないけど)を学んで行っている人が、結構多いのではないかと思うんだ」

麻友「私も、いつ計算を最初に習ったか覚えていないから、ガウスになれる!?」

私「かもね!」

麻友「ウフッ。今日は、お腹も痛いし、頭も痛いしで、辛かったけど、最後に希望をもらったわ」

私「良かった。おやすみ」

麻友「おやすみ」

 現在2016年5月14日0時31分である。おしまい。


 現在2023年11月25日16時10分である。改訂おしまい。