現在2023年11月15日16時23分である。(この投稿は、ほぼ4285文字)
麻友「随分、早い時間に始めたわね」
私「問題が、解決したんだ」
若菜・結弦「うふっ」
麻友「どの問題?」
私「麻友さんが、『 と、 って、どう使い分けるのですか?』と、聞いたな?」
麻友「聞いたわ。湯川さんの愚問のはずだった」
私「最初に、この本を読んだとき、1998年9月で、デイケアでと、メモもあるが、私には、とても、分からなかった。だが、『そういうものなのだろう』と、受け入れて、先に進んだ。集合論まで、解かなければならない問題は、山積しており、細かいところまで、目を向ける余裕は、なかった」
若菜「今回、解けたのですか?」
私「条件を、ひとつひとつ、チェックしていく。 というのは、真偽表で、
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麻友「あっ、同値! そうよ、『』 の真偽表
と、同じだわ」
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(『現代論理学(その24)』より)
だったな」
結弦「それは、覚えている。でも、今回、 となると、 が、トートロジーということになる。つまり、 だったところが、全部、 でないと、ならない」
私「そこが、難しかったんだ。
の左辺の を、成り立たせるには、定義により、 が、トートロジーでなければならないが、 じゃないものを、作るには、 と、書けてるけど、何カ所か、 が、現れていなければ、ならない」
若菜「お父さんは、 を、壊そうとしているんですか? 同値だけど、偽(つまり0)と、偽(つまり0)という意味で、何カ所かだけが真になってるような、論理式」
私「これは、やってみれば分かるが、そんなに簡単では無い」
麻友「最後の閃きは?」
私「2023年11月15日17時40分14秒」
若菜「パッと閃くんですか?」
私「学問とは、真似ぶものだ。テキストの、7ページを見て御覧」
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例1 論理式 の真理値の計算
つまり,与えられた論理式の帰納的な形成の過程にそって順次,部分論理式(subformula)の真理値を計算してゆき、最後に論理式全体の真理値に到達するわけである.しかし,この過程は,次のように真理値を各記号の下方に直接記入することによって、より簡明に示すことができる.〔その際,論理式の最終的な値は一番外側の結合子(この例では )の下に記される.〕
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(『現代論理学(その22)より』)
結弦「あっ、そのものじゃない。この一番下の、 と を、入れ換えたら、お父さんの作りたい、同値だけど、偽(つまり0)が、混じっているものになる。つまり、同値だから、 だけど、 でないものが、作れた。お母さんの湯川さんの愚問への答えになる」
麻友「太郎さんは、研究ノート8に、丁寧に書いている。
綺麗に、 は、 と、同値だけど、同値なことが、トートロジーではないから、 ではないことが、示されている。微妙に否定の記号を、1つ外しているのね。結弦が、『 と を、入れ換えたら』と言っているの、分かってたのね」
私「数学の本というのは、こういう風に、著者が当たり前と思ったことが、読んでいる方がサッパリ分からず、何日も(あるいは25年も?)悩むことがある。授業に出ていれば、先生に聞けば良いが、独学していると、本当に難問になる。私は、それでも、独学してきた。自分のペースを、乱されたくなかった。それを、アウトプットするためのものが、ブログである。このブログを壊されると、非常に困る」
若菜「実は、お父さんのブログ、愛読者が、何人もいるんですよ。この間も、お父さん、バカみたいに高額な本、買ったでしょう。笑われてますよ」
私「これか。これは、良い時期に買ったので、半額で買えたんだ」
結弦「お父さん。買っても読まないから」
麻友「そうよねえ。20年も、積ん読状態の本、あるものね」
若菜「でも、8年前に、引っ越しているじゃないですか。それでも、減らせないって、よっぽど大切なんですかね?」
麻友「置いてきた本って、どんな本だったの?」
私「実は、私の本棚は、いずみ野に居るとき作った。引っ越したとき、300冊以上、置いてきたが、リストからは、消してない。だから、置いてきた本も、リストに残っている。でも、困ったことはない」
若菜「どんな本を、置いてきたんですか?」
私「放送大学の教科書。数学セミナー50冊以上。雑誌パリティ2年分。天文年鑑2015年より前。いや、思い出せる本は、置いてきていない。どうでも良い本を、置いてきたんだ」
若菜「なるほど、そうですか」
麻友「今も持っているブルバキが、従兄弟を驚かしたと、聞いてるけど」
私「私の最初の入院中。つまり、2014年。父方の祖母が亡くなり、葬儀を行った。そのとき、父の妹のうちの、幸せになった方は、来たんだけど、もうひとりは、来なかった。このとき、行方不明だと分かったのだが、ご主人と娘、息子は、来たらしい。息子について、書いたことがあったかも知れないが、現役で、東京大学理科一類に入り、数学科志望だと聞いていた。そして、いずみ野の家に来たとき、ブルバキ37巻を見て、『おじいさん、こんな本も、持っていらしたのですか? あっ、太郎さんの本ですね』と、一瞬で、理解したと、母が言っていた。『さすが東大』と、思ったのかも知れないが、それを、聞いて私は、『そりゃー、びっくりしたでしょ。ブルバキ全巻持っているなんて』と、言ったが、母に通じたかどうか?」
麻友「どういうことなの?」
私「その従兄弟は、大学院へ進まなかったが、あれを見たら、太郎さんは、数学者になるつもりだったんだなと、分かったと思う」
結弦「高校の数学の先生とかでなく?」
私「研究者を目指してもいない人間で、ブルバキ全巻、持っているなんて、気違い沙汰」
若菜「確かに、気違いになってる」
私「今日は、ここまでだな。湯川さんの愚問への答えになったかな?」
麻友「分からないから、愚問を投げたんだけど、ほんのちょっぴり、トートロジーというのが、分かったわ。ゆっくり進んでよ」
私「そうする。解散」
現在2023年11月15日21時57分である。おしまい。