1から始める数学

数字の1を定義するところから始めて現代数学を築きます。ブログの先頭に戻りたいときは、表題のロゴをクリックして下さい。

1の定義

 現在2019年7月30日19時41分である。

麻友「一気に、話を、進めるのね」

私「今日、ブルバキ数学原論 スペクトル論』最新版が、発売された」

ブルバキ数学原論 スペクトル論』(シュプリンガーフェアラーク)

Théories spectrales: Chapitres 1 et 2

Théories spectrales: Chapitres 1 et 2

麻友「数学を、基礎から築くことに、意味を見いだす人が、まだまだ、いるということなのね。そう言えば、このブログのURLは、https://foundations.hatenablog.com 基礎ドットはてなブログドットコム、つまり、まさに、『基礎』なのね」

私「やっと、気付いたね」


私「『女の人のところへ来たドラえもん』というブログでは、随分寄り道したけど、『1(いち)』の定義を、ここで、きちんとしよう」

麻友「太郎さんが、わざわざ私の好きな、宝塚の話題を、持ってきてくれたのだった。宝塚歌劇団には、『花(はな)組』『月(つき)組』『雪(ゆき)組』『星(ほし)組』『宙(そら)組』の5つの組が、存在する。細かいことを言うと、どの組にも属していない専科というものが、あるのだけど、それは、今、問題ではない」

私「それを、踏まえた上で、私は麻友さんに、

『宝塚の組のなかで、その名前が表しているものが、1個だけの組が一つだけあります。どの組でしょう?』

という質問をした」

麻友「懐かしいわね。あのときのことを、忠実に再現すると、



麻友「えっ、何、何?、ヅカで、1つの組?」

私「これは、絶対、食いついてくると思った。ヒヒヒ」

麻友「花なんて、いくらでもあるでしょ。雪は、物質名詞かも知れないけど、今年も何度も降ったわよね。月!月は1個しかないわよね。分かった月組よ」

私「ブー」

私「麻友さんは知らないかも知れないけど、地球の月は、1個だけど、木星の衛星を、『木星の月』なんていう言い方をするので、月は、たくさんあるのです。

麻友「あっ、ひどい。『木星の月』なんて知らないわよ。じゃあ、残ってるのは、星組。星はたくさんあるわよね。最後は、宙組(そらぐみ)。あっそうか。宙(そら)って、空(そら)じゃなくて、宇宙(うちゅう)だったんだっけ。ずるいこと考えたわね」

私「いや、麻友さんは、本当は、間違えないはずだったんだ」

麻友「間違えないって?」

私「この問題を考えたとき、私、いわゆる地球の月と、宇宙の2つが、どっちも1個で、答えになる、ということに、気付いてなかったんだ」

麻友「いつ、気付いたの?」

私「『雪は、物質名詞かも知れないけど、今年も何度も降ったわよね。月!』まで、書いて、『月も1個だ』と気付いたんだ」

麻友「アッハッハッ。まだ、宝塚の訓練が、足りないのよ」



というやり取りが、あったわね」

私「時間をおいて、見直してみると、どんなことをやりたかったかが分かって、面白いでしょう」

麻友「太郎さんは、ひとつ、とか、一個とか、一組みとか、そういう、1個だけ、という概念を、表す記号として、『1(いち)』を、用いようと、定義したかったのよね」

私「それが、分かっていれば、あの投稿の役割は、果たせたと言える。読者さんも、ついてこれているだろうか?」

麻友「いきなり、宝塚なんか持ち出したから、混乱させたかもね」

私「あの投稿では、特待生の麻友さんが、きりっと締めの言葉で結んでいる」

麻友「『とりあえず、1を定義したのが、今日の成果ね。月と宇宙の個数ね』という言葉ね」

私「これを、利用して、このブログでは、


 定義 1    1(いち)

 月の個数は1個、あるいは、宇宙の個数は1個、などというときの、『1個』という概念を記号『1』で表し、通常『いち』と読む。

 定義 1 終わり


というように、定義しよう」

麻友「こういうものは、この定義が良いかどうか、議論するより、実際使ってみて、使えなかったら、また見直せば良いのよね」

私「麻友さん、成長した~」

麻友「今までみたいに、だらだら感想を書くのは、カットして、このまま投稿したら?」

私「麻友さんが、そういうなら、ここで、バッサリ切ろう」

麻友「じゃあ、おやすみ」

私「おやすみ」

 現在2019年7月30日21時44分である。おしまい。