1から始める数学

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現代論理学(その31)

 現在2022年4月3日19時57分である。

私「一応、麻友さんの誕生日の次の日も、投稿を書いていたことが、示された」

麻友「自然数の話、終わらないわね」

私「自然数だけで、数学は、日が暮れるんだ。ちょっと、面白いものを、見せてあげよう」

の第3章冒頭。

God made the integers. All else is the work of man.
                   Leopold Kronecker

神は整数を作り給うた.他のすべては人工のものである.
                   レオポルト・クロネッカー


麻友「バカに良い訳じゃない。さては、訳本持ってるな?」

私「バレたかー。実は、アマゾンで、古本を見つけてあったんだ。2011年4月14日購入」

若菜「元の本を買ったのは?」

私「2008年3月26日。奇しくも、麻友さんの誕生日だ」

結弦「いずれにせよ、大学にいたときには、読んでないんだな」

私「違う。私、京都大学の図書館で、この本見つけて、ノート作って、読んでいる。ほらっ」

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若菜「1994.3.8 ~  3回生ですから、気が狂う前ですね」

結弦「訳者は、一松(ひとつまつ) だから、信(しん)」

麻友「一松 信(ひとつまつ しん)って、確か、太郎さんが大事にしている、『多変数解析函数論』、書いた人」

私「主著のひとつだろうけど、1960年の本だから、用語がかなり古い。多様体の局所座標を、札(ふだ)と訳したりしている。これからの時代は、電子書籍だから、古い用語に悩まされないから良いね」

若菜「でも、読みたい?」

私「読みたいね。時間が許せば」


麻友「ところで、話は、自然数から行ったのよ」

私「それなんだけど、上のクロネッカーの言葉に、一松信さんが、注を付けていて、


[訳注] 原文の文章を直訳するとこうなるが、ここでいう「整数」は本章の「整数」ではなく,前章で扱った「自然数」の気持ちらしい.


ということなんだ」

結弦「自然数は、神が作ったか」


麻友「ブルバキは、いつ頃、自然数が、出てくるの?」

私「

集合論1』

 第1章 形式的な数学の記述

 第2章 集合論


集合論2』

 第3章 順序集合 基数 自然数


集合論3』

 第4章 構造

 歴史覚えがき


と、2巻の内容だ」

麻友「1巻で、自然数すら、出てこないの?」

私「ちょっと、私の目から見ても、麻友さん達に、これに付いてこい、というのは、酷すぎるので、スピードアップできるよう、策を練るつもりだ」


麻友「私、普通の女の子なんですからね」

私「今日は、終わりにしよう。おやすみ」

若菜・結弦「おやすみなさーい」

麻友「おやすみ」

 現在2022年4月3日22時41分である。おしまい。