現在2020年2月6日5時17分である。
麻友「早起きね」
私「今日は、3時59分に、気分スッキリ起きられたんだ。昨晩、比較的早く切り上げたからかも知れない」
結弦「宿題が、出ていたね」
若菜「これの、1と0を、どうやって並べたらいいかね」
私「考えてみた?」
結弦「お父さんが、2進法というものの考え方を、利用している、と言ってたから、良く見たら、下から順に、
0 0 0 十進法では 0
0 0 1 十進法では 1
0 1 0 十進法では 2
0 1 1 十進法では 3
と、ひとつずつ増やしたものに、なってるんだね」
私「そうなんだ。2進法と、対応させれば、重複がないことも、証明したことになる」
麻友「そもそも、 通りあるというのは?」
若菜「3つのものが、それぞれ、0か1のどちらかの値を取るので、 通りの場合が、あるわけですよね。そして、これより多くはならないですね」
私「結弦のは、効率の良さでは、優れている。だが、真理表の下から、表を埋めることになる」
結弦「上から、0 を書き始めちゃ、いけないの?」
私「間違いには、ならない。だから、結弦が、0から始めて、上から埋めていくのが、自分の数学だ、と思うなら、それを、貫けば良い」
結弦「ばつには、されない?」
私「大丈夫。ただ、数学の文献では、ほとんどの場合、1から始めて、上から埋めていく。やっぱり、正しい、つまり、真、の場合を、知りたいからだ」
若菜「その場合の並べ方は?」
私「この方法は、手間がかかるのだが、真を1、偽を0、とする前、真を 、偽を 、と、書いていたよね」
麻友「ああ、ブルバキの方とかね」
私「この を、私は、0 だと思うことに、したんだ。そして、 を 1 だと思うことにした。そして、
000 は、
001 は、
010 は、
011 は、
と、上から真理表を、埋めていく」
結弦「でも、これからは、真理表を、0 と 1 で、書くんだよ」
私「そうだ。だから、こうやって、 と で、真理表を作った後、 を 1 に、 を 0 に、置き換えるんだ」
結弦「なんか、遠回りだなあ」
私「慣れてくると、初めから表を書くとき、全部 1 から、2進法で、1 ずつ引き算して行くと、同じ表になる」
結弦「
1 1 1
1 1 0 (=1 1 1 - 1)
1 0 1 (=1 1 0 - 1)
1 0 0 (=1 0 1 - 1)
0 1 1 (=1 0 0 - 1)
・
・
・
確かになっている。お父さん、いつこの方法、習ったの?」
私「公文をやってた頃かなあ、自分で、なんとか間違わないように、と思って、考え出したんだよ」
麻友「太郎さん。自分で考え出した方法だから、間違えないのよね」
私「教わったことだって、一杯あるよ」
結弦「じゃあ、今日の宿題に取り組もう。
というのだった。ここまで 1 と 0 を埋めることは、今やったことから、分かる。これを元に、次の段階に入る」
若菜「括弧が付いてるから、 を、計算するわけですよね。それを、『』の下に書く」
麻友「 と、 が、どちらも 1、 つまり真なら、 は、真。つまり、1 ね。だから、こうなるわね」
結弦「次の行は、 が、0 だから、 は、片方でも偽なら、偽となるから、0 となるね。こうだ」
私「その調子で埋めていくと、
まで、分かるな」
若菜「次は、 のところですね」
麻友「分かってきたわ。 だから、太郎さんの矢印の定義により、 が、成立するとき、1 を入れて、成立しないとき、0 を入れるのね。1行目は、 が成り立っているから、 は、真で、1 を入れる」
結弦「次の行は、 が真だから、 は、偽で、 も偽だから、 は、偽となり、0 が入る」
若菜「慣れれば、機械的にできますね」
私「だから、コンピューターでもできる」
麻友「あっ、そうね。人間様のやることじゃない」
若菜「でも、最近のコンピューターは、凄いんですよ。私と結弦だって、AIなのですから」
私「アハハ、逆襲された」
麻友「じゃあ、結弦。続きやってよ」
結弦「カチャカチャ」
となる」
若菜「この場合、目的の論理式の真理値は、
↑ この列
に現れていますね」
麻友「真理値って?」
若菜「例えば、 が偽、 が真、 が偽 なら、6行目より、 は、真だと分かるということです」
麻友「そういうことを、やりたかったのか」
結弦「でも、今までやってきたことを、大分思い出したね」
麻友「なんとか、論理学、取り戻したわ。分からなくても、先に進んじゃうと、分かってくることも、あるわね」
私「そういう姿勢も大切。ただ、自分にウソをつかないでね」
麻友「分かってないものを、分かってるってことにしてしまわないようにね、ということね」
私「じゃあ、今日はかなり頑張ったから、これで、解散にしよう」
現在2020年2月6日7時54分である。おしまい。